イベントレポート
玉川上水沿いの自然観察新緑の自然・史跡・動植物を五感で体感
今回は玉川上水沿いの自然観察。
多摩モノレール・西武鉄道の玉川上水駅南口に集合して、スタート。
今回の講師も前回に続き緑花文化士の池村国弘先生。
玉川上水は国の史跡に指定されています。
このあたりの水は今でも上水として利用されています。
玉川上水の南側の緑道を歩きます。
自転車置き場の近くに白い花がさいていました。
エゴノキです。白い小さな花。
しばらく歩くと小平監視所。
ここで玉川上水の水は取水されて東村山の浄水場へ運ばれます。
監視所近くに咲いていたのが、ヘラオオバコ。
せき止めや、去痰などの薬草だそうです。
写真ではわかりにくいかもしれませんが、下の方から上に向かって順々に花が咲きます。
咲き終わった部分は茶色く、咲いていない部分は緑です。
その隣にはヨモギ、痛み止めやお灸の使われる薬草。
葉の裏の白い部分を集めてお灸をつくるとか。
道端にはたくさんのハルジオンが咲いていました。
白と黄色の花がきれいなのはスイカズラ。
監視所すぎると上水小橋の案内があり、玉川上水の水面に近づけます。
ここに流れる水は多摩川からの水ではなく、昭島にある下水処理場の高度処理水。
昭和61年に清流復活事業で流れるようになりました。
上水小橋をわたって、緑道の北側に出ます。
緑道沿いにはたくさんの樹木もあります。
コナラとクヌギは同じブナ科。
木肌が、クヌギはとがったような感じで黒っぽい。
コナラも木肌はごつごつしていますが、とがっていません。色は灰色ぽい。
写真では違いが分かりにくいですね。
クヌギもコナラもどんぐりがなります。
クヌギのドングリはまるく、コナラのドングリは細長い。
しばらく進むとこもれびの足湯があります。
このお湯は焼却場の熱を利用したもの、無料で利用できます。
詳しくはコチラをご覧ください。
また、しばらく進むと西中島橋に。
この橋をわたって緑道の南側に戻ります。
西中島橋から玉川上水を見ると駅で見た時よりも深くほられているのがわかります。
玉川上水は西から東に勾配をつけながら流れます。
このあたりは武蔵野台地で勾配を確保するためにほりこまれました。
緑道を今度は西に進みます、
キイチゴがなっていました。
幸北六公園、桑の実がなっていました。
このあと鷹の道を通て、川越道緑地へ。
ここにクヌギとコナラの見分け方の説明板がありました。
ドングリが違うのと葉っぱが違うみたいです。
古民家園で休憩して、ゴールの東京都薬用植物園に向かいます。
日頃何気なく目にしている草花や樹木、名前や効能などを聞くとより一層楽しめます。
by JK