イベントレポート
国立市「桜の接ぎ木体験会」「芽接ぎ」を体験します
- エリア その他
- ジャンル 体験
今回が14回目となります。
毎年、年2回開催され、この時期は「芽接ぎ」を、春には「枝接ぎ」を体験します。
市にゆかりの桜の穂木を台木に切り接ぎ、次世代に桜を守り育てる接ぎ木事業として進めています。
会場の国立駅くにたち・こくぶんじ市民プラザには熱心な市民の方が参加。
日本花の会の講師の方から接ぎ木についての説明がありました。
まずは試し切り、切込みの入れ方具合を他の枝で確認。
切りすぎず、樹皮をはがして形成層を露出させます。
この際、のこぎりのようにギザギザに切らないで、一気に切ります。
使用するナイフはよく切れるので取り扱いに注意が必要。
台木の大島桜。
もう一つの台木はエドヒガン。
台木によって親和性があるそうで、穂木を間違えないように注意が必要。
穂木の芽の部分を切り取ります。
練習が終わると、本番。
台木を切り取って、穂木から切り取った芽を取り付けます。
このとき時間をかけたり、切り口を手で触ると雑菌がはいるので素早く。
台木の切込みは、穂木の芽を差し込めるように、少しV字に切込みを入れます。
写真ではなかなかうまく撮れないですね。
穂木の芽を取り付けたら、ビニールテープで固定。
活着したかどうかは、活着部分を光に当てるなどして隙間がないか確認することでわかるそうです。
皆さん、順調に接ぎ木作業を進めています。
講師の先生を呼んで、ちゃっかり接ぎ木をしてもらう人も。
今日の接ぎ木は皆さん自宅に持ち帰り、里親として育てるそうです。
接ぎ木が成功したかどうかは、来年の3月頃に接ぎ木部分に花芽がでるかでわかります。
成功したら台木の上部を切り落とします。
触って芽が落ちた場合は失敗。その場合でも、台木の桜を楽しむことができます。
ある程度大きくなって、庭に置けない場合は国立市に相談すれば、市の施設などに使われるそうです。
毎年2回行われているので、興味のあるかたは参加してみてはいかがですか?
by JK