最近、家庭菜園に関心を持つ人が増えています。しかし、「一人ではなかなか出来ない」「野菜をつくりをする場所がない」「体験農園ではちょっと」と踏切れない方が多いと思います。是非みんなと一緒に、農園で野菜つくりを学んで体験してみましょう。
農業経験ゼロのスタッフが、この講座にチャレンジします。立川に移り住んで2年弱、今住んでいる所は都会とは思えない畑が広がる環境です。畑の野菜を見ながらの通勤、一度やってみたいなと思っていました。さあ、どんな野菜ができるか楽しみです。
今回講師をしていただくひまわり農園園主 鈴木 豊さんにお話をうかがいました。
ひまわり農園では体験型農園をされていますが、体験型農園について教えて頂けますか?
体験型農園を始めて11年になります。立川市に5か所あります。なんでも自由に植えるのではなく、こちらで決めた野菜を生産してもらいます。現在、104区画あり、1区画が30㎡です。その30㎡を区分し、季節に応じていろいろな野菜を生産しています。
作る野菜が自由でないのはどうしてですか?
同じ場所に、同じものを植え続けると生育が悪くなることがあります。いわゆる連作障害(れんさくしょうがい)です。それを避けるために、3年でローテーションしています。トマト、キュウリなどなす科の野菜に多いですね。トマトを作ったら、次は違う野菜を植えるというようにしています。次に何を植えるか、どうやって植えるか等、細かな説明を講習会で行います。
どのようなきっかけで始められたのですか?
お店で野菜を買ってもどんな薬を使っているか、肥料を使っているかがわかりません。実際に自分で作ってみると、その野菜がどのように作られたかが良くわかります。体験して収穫をしてもらうと農業への理解が深まりますね。
ご自分で生産するより大変ではないですか?
そうですね、たしかに手間がかかります。しかし、園主が一生懸命やらないと入園者は減っていきますね。そういうのは敏感で広まります。後のフォローが大事で、講習をしてあとはほったらかしとはいかないです。それで、体験型農園の経験者の中から熱心な方にサポートしてもらえないかと頼んでやっていただきました。そうしたらその人があの人を誘ってみたら?ということになり、そうやってサポートの人が徐々に増えました。組織ができて、運営まで相談できるようになっていきました。
今回、私が参加する講座を始めるきっかけは何ですか?
体験型農園をやっている中で、最初から1人でやることに不安を感じる方も結構いらっしゃいます。まずこの講座は超初心者の本当に基礎の基礎、野菜作りでも手ごろな野菜を作る講座なので、そこから入っていくと「じゃあできそうだなと」いわば体験型農園の入門編。農業もそんなに大変じゃないんだなということを感じてもらえたらいいし、今後その経験を生かして家庭菜園をやってもいいし、そういうきっかけにするのにいいのかなと思っています。 グループでやりますから助けあえますし、もちろんサポートもします。家庭菜園の失敗は連作障害だったり、石灰などの肥料を入れすぎだったり、そういうことで失敗するので、伝えていきたい。そうすれば自分で畑を借りてもできますからね。
ありがとうございました。では9月の実習を楽しみにしています。
8月22日 野菜作りの基礎知識(若葉会館)
講師の鈴木豊さんにより、今回の講座の説明がありました。その後、ひまわり農園を見学しました。
1.立川農業の現状
2.野菜作りの基礎知識
3.農具類、耕し方、各種肥料、種子
4.作付か日程
5.利用上の注意事項
9月12日 現地作業実習(ひまわり農園)
いよいよ実習作業。この日は快晴。長靴や手袋を用意して皆さん準備万端。
まず、講師の鈴木さんから、本日の作業についての説明がありました。まだ、作業は未経験なので、イメージがわきませんが、大丈夫でしょうか?
サポートのスタッフの方に手伝ってもらって、掘り起こしの作業。石灰などの肥料を計量してまき、混ぜ合わせて、ウネを作ります。
ウネができたらマルチを張ります。マルチを張ったら、タネをまきます。5mmとか10mmとか品種によってタネをまく深さが違います。マルチの穴に4~5粒まきます。種は小さく、思ったより大変でした。
タネをまき終わったら、水をやって、寒冷紗を張ります。この日、タネをまいたのは「大根」「白菜」「カブ」「水菜」「チンゲン菜」最初のウネはかなり手こずりましたが、だんだんスピードアップができました。とはいえ、サポートの方々のご協力であってこそでした。ありがとうございました。
次回は、収穫もあるそうです。発芽状況はまた追ってご報告します。
9月18日 発芽状況を確認(ひまわり農園)
12日にまいたタネがどうなったのか、昨日は結構雨がふったので、もしかしたら流されたのではと心配しつつ。
寒冷紗は無事で安心しました。中をのぞいてみると、ダイコンは結構芽が出ています。
白菜も発芽しています。カブは少し小さめでした。(寒冷紗越しですから見づらくてすみません)
水菜とチンゲン祭も芽が出ています。外にも芽がちらほら、風でタネが飛んだみたいです。
また、少し時間を置いてから生育状況を確認します。お楽しみに。
10月3日 現地作業実習(ひまわり農園)
2回目の現地作業実習。暑いぐらいの快晴でした。長靴は動きづらいので地下足袋を購入しました。作業前に講習がありホウレン草と小松菜のタネまきの説明、ホウレン草は土壌改良が必要なので「ヨウリン」を加えます。
ウネは前回同様ですが、マルチは引かず、土にスジをつけてホウレン草は1cm間隔、小松菜は2cm間隔にタネをまきます。
前回タネまきをした大根、白菜、カブ、チンゲン菜、水菜は順調に育っていました。今回は間引きをします。せっかく育っているのにもったいないし、どれを選べばいいのか悩みます。
不公平にならないように、自分のエリアを決めます。1mぐらいの幅がそれぞれに割り当てられて、間引き作業をしました。
間引きした野菜はそれぞれ持って帰りました。小さな野菜ですが葉はやわらかく、チンゲン菜は炒めものに、他は味噌汁に入れていただきました。とても美味しかったです。
次回の講習は12月5日ですが、収穫は時期がきたらお知らせがありますのでその都度、収穫の状況等また改めてお伝えします。
10月13日 生育状況の確認(ひまわり農園)
久しぶりにひまわり農園に行ってきました。間引きした後の野菜たちはどんな感じでしょう?
ダイコンとはくさい、ダイコンは間引きの時に茎がぽきぽき折れたので心配でしたが、ちゃんと新しい葉が付いていました。はくさいも大きくなっています。
カブは2つづつ残したのでかなり密集しています。水菜もたくさんできていました。
チンゲン菜もおおきくなりました。10月3日タネをまいたホウレン草と小松菜、芽が出ていました。
収穫の時期には連絡が入ります。今から楽しみです。
10月19日 水菜の収穫(ひまわり農園)
週末に「そろそろ水菜の収穫をして下さい」と連絡がありました。週末は行けなかったので、今日行ってみると、すでに皆さん収穫を終えられていました。
根元から5cm位を残すとまた収穫できますということなので、このような刈り取りになっています。
ハサミを使って収穫しました。10月3日にタネをまいたホウレン草と小松菜も順調そうです。
10月31日 カブとチンゲン菜の収穫&収穫祭(ひまわり農園)
今回はカブとチンゲン菜の収穫です。作業実習は12月までないので、しばらくは以前にタネをまいた野菜の収穫が続きます。
カブは地面から出ている部分が直径4~5cmぐらいで採りごろだそうです。チンゲン菜は密集していたので、大きなものを採って、ちいさめのものは次回のお楽しみに置いておきました。
カブは間引きの時に葉の部分も美味しくいただいたので、今回も楽しみです。園主の鈴木さんにご挨拶をしたら、丁度体験農園(区画を年間で借りて栽培をされている方々)の収穫祭なので一緒にどうですかと声を掛けて頂きました。お言葉に甘えてお邪魔しました。
子供たち中心に芋掘り体験、大きなサツマイモがでてきました。あとでおすそ分けをいただきました。採れた野菜を一生懸命洗っている子供たち、これだけきれいにしたんだから残さず食べないとね。
豚汁は100円で提供されていました。今日は寒かったのでちょうどよかったです。天気が良ければ外で食事を予定していたそうですが、曇り空なのでハウスの中で楽しく収穫祭が行われていました。
11月16日 聖護院ダイコンと小松菜の収穫(ひまわり農園)
しばらく更新をしていませんでしたが、カブとチンゲン菜をせっせと収穫しておりました。ダイコンも収穫したのですが写真を撮るのを忘れてました。(-_-;)先週末に「小松菜、聖護院ダイコン、白菜の収穫が出来ますよ」と連絡があり、ひまわり農園さんを訪問。
左はあおくびダイコン、右は聖護院ダイコン(カブのおおきいやつです)、葉がすごいので実がどうなっているか分かりづらいですね。実際に葉が大きいので持ち帰るのは大変です。でも、葉も美味しので捨てられません。
左は白菜、かなり葉がまいていますね。右が小松菜とホウレン草、小松菜は収穫の時期だそうなので、少し抜いてみました。
左は聖護院ダイコンを抜いたもの、直径15cm以上はあります。小松菜は少しだけですが抜いてみました。収穫は楽しいのですが、持って帰るのが大変で、あまり一度にたくさんは収穫できません。
12月5日 現地作業実習(ひまわり農園)
2か月ぶりの講習会です。今年は暖かく、また適度に雨も降ったので、予想よりも野菜の生育がいいそうです。寒さに弱い、カブ、チンゲン菜、水菜は早めに収穫して下さいとのこと、また、白菜は寒くなると葉が開いてくるので、ひもで縛りました。あおくびダイコン、聖護院ダイコンも適宜抜いてくださいと言われていたのですが、かさばるので放置していたらどんどん大きくなってしまいました。ホウレン草、小松菜は寒さに強いので年を越してと大丈夫見たいです。
久しぶりの講習会、この間「収穫して下さい」という連絡が毎週のようにありました。順調に収穫している人、私のようにまだまだ残っている人、様々です。講師の鈴木さんの指導で白菜をひもで縛る作業をしました。
カブは土から出ているので、早く収穫した方がいいと言われたので、カブとチンゲン菜をせっせと抜きました。カブは最初に採ったころにくらべてかなり大きくなりました。浅漬けにしようかな~
白菜、大きくなっていますね。聖護院ダイコンもこんなに大きくなりました。次回は年明け1月16日です。それまでに、ほとんどの野菜の収穫を終わらせなければいけません。
1月16日 講習会は23日に延期で収穫(ひまわり農園
次回は1月16日と前回書きましたが、23日に講習会は延期になりました。その間に、ほとんどの収穫を終わらせて下さいという事だったので、年末にはホウレン草と白菜を、今回は小松菜を収穫しました。まだ少し残っています。
皆さん、順調に収穫を終えられているようで、残っているのはわずかになりました。私の方は小松菜(奥の大きい方)とホウレン草が残っています。今日は小松菜を全部収穫しました。
1月23日 最後の講習会
残雪がまだちらほらある中、最後の講習会が開催されました。畑はかなりぬかるんでいるので、収穫の残っている方は今月いっぱいには完了して下さいとのことでした。振り返りの意見交換では、野菜がたくさんとれて楽しかった、タネをまいただけで翌月には収穫、きっと鈴木さんが水やりなどしていただいた?などの意見が。園主の鈴木さん「いえ、特になにも」本当ですか?と全員驚きでした。
この楽しい体験を皆さんにも経験していただければと思います。今年の8月に新しい講座も始まるそうです。ご興味のある方は是非。また、私は超初心者からステップアップして、年間通じて行われる「ひまわり農園体験型農園」に参加することにしました。続けてレポートをさせていただきます。
ひまわり農園の「農業体験型農園」お問い合わせは、ひまわり農園 立川市若葉町2-29-4 TEL:042-535-0357
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