イベントレポート

昭島&福生 第5回合同町あるき2月18日(木)

  • ジャンル 体験
昭島観光まちづくり協会
福生市観光案内所 くるみる福生
日時 2月18日(木)9:30~16:00
スタート JR昭島駅
ゴール JR福生駅

昭島&福生 第5回合同町あるき

見所満載! 限定ツアー

毎月開催されている昭島観光まちづくり協会主催の「あきしま町あるき」。今回は福生市観光案内所 くるみる福生と合同の町あるきです。昭島のアウトドアビレッジ、IHIそらの未来館を見学、昼食後、JR青梅線に乗って福生へ、加美上水公園、長徳寺、田村酒造場を巡る長時間の町あるきです。それでは写真を見ながら当日の様子をご覧ください。

JR昭島駅をスタート

快晴のJR昭島駅、2月とは思えない陽気です。今回の町あるきは応募者が200名、抽選の結果選ばれた30名のラッキーな方々が参加されました。小声で「運をつかってしまった」とつぶやく方も。福生市観光案内所の方から、「今朝見ると神明社の梅がとてもきれいだったので、そちらもご案内します」とうれしいお知らせがありました。

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人数が多いので、案内の方はマイクを、参加者の皆さんはイヤホンを着用
 

モリパークアウトドアビレッジ

去年の3月にオープン、アウトドアに関係するお店が17店舗入っています。元々は昭和飛行機工業の工場でした。工場の歴史の色を残していこうと考えて開発されました。施設内のいろいろなところで工場の名残を感じることができます。

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エントランスの塀の鉄網の中に入っているものは、工場の基礎部分のコンクリート砕いた時にできたもの。

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当初は靴の履き心地を確認してもらうために、木で段差を作った通路ですが、お子さんが、けんけんぱと遊んでいるそうです。

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このジュウガツサクラも、昭和飛行の工場の入口の奥にあったもの、一般の方から「見たい」とご要望がありました。この施設ができて、皆さんに見て頂けるようになりました。名前のとおり秋にも、そして春にも咲きます。向うに見えるのはクライミングウォール、スポーツクライミングは2020年オリンピックの追加競技候補にあがっています。

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駐車場の表示にも工場の鉄板が使われているようです。

モリパークアウトドアビレッジの詳しい情報はコチラをご覧ください。

IHIそらの未来館

次に訪れたのは「IHIそらの未来館」
株式会社IHI航空宇宙事業本部が手掛けてきたジェットエンジン、宇宙開発機器。およびガスタービンなどの製品や関連する貴重な資料を一堂に集めた史料館です。

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残念ながら撮影は禁止されていますので、写真でご紹介しながらの説明ができません。
30人の参加者が2班に分かれて、IHIそらの未来館館長(2人)の説明を聞きながら見学させていただきました。

◎ジェットエンジン

大量の空気を吸って吐きだすのがジェットエンジンの特徴。戦闘機は早く機動的に飛ぶため小型化、民間機は大量に人を運ぶことを目的にするので大型化しました。 実は日本は3番目にジェット機を自力で飛ばした国、1945年8月7日、千葉県で成功しています。この時に使われたターボジェットエンジン「ネ20」も展示されています。 終戦後の空白期を経て、日本は航空産業にライセンスという形で部品製造から参入しました。世界のジェットエンジンメーカーは、アメリカのゼネラルエレクトリック、フラット&ホイットニー、イギリスのロールスロイス、このビッグ3が世界の7割を占めています。民間エンジン産業は右肩上がりで、年間に5%の成長と言われています。産業としては高い技術が求められる難しい分野ですが、確実に伸びていく産業といえます。 民間エンジンはサイクルが大変長いですが、改良が進み、軽量化が進んでいます。燃焼温度は「ネ20」のころは900℃でしたが、その後50年で1600℃と高温に、その温度に耐えるために、ステンレス、ニッケル合金、チタン合金、炭素繊維材料(CFRP)と開発が進んでいます。高温に耐えるだけでなく、軽量化による燃費の向上も民間エンジンでは大事なポイントです。

◎宇宙開発

IHIは宇宙開発にも力を入れています。宇宙飛行士の野口聡一さんはIHIのご出身だそうです。IHIは固定ロケット、液体ロケットの両方を開発しています。用途によって使い分けられているそうです。ここにもジェットエンジンのノウハウが活用されているとか。 上空10kmからが宇宙、宇宙ステーションは400km、遠くにいるようで意外に近いといことを教えて頂きました。

◎産業用ガスタービン

参加者の中から、ジェットエンジンは他にどんな場面で使われているのという質問がありました。このコーナーはまさにその展示です。 ジェットエンジンの技術を生かして産業用ガスタービンが開発されています。ジェットエンジンで培われたIHIの信頼性、安全性が高く評価されて、防衛省の護衛艦に採用されています。ガスタービン車は3.11以降、原発の電源確保の必需品として導入されています。

約1時間のお話、正直なところ初めて聞いた言葉がたくさん出てきて、わからないことも沢山ありましたが、とても興味深いお話をうかがう事ができました。
このIHIそらの未来館は通常は一般公開されていませんが、年に数回の特別公開日があるそうです。

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これが日本初のジェットエンジン「ネ20」です。

昼食

IHIの中で昭島産野菜を使った工房旬のお弁当をいただきました。

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JR昭島駅から福生駅に

IHIからJR昭島駅に、青梅線に乗って福生駅に、スタッフ含めて40名程度の移動は結構大変でした。12分ほどで福生駅に到着、ここから福生の町あるきがスタートします。

神明社の梅

予定にはなかったのですが、福生のスタッフの方に、きれいに咲いているので見に行きましょうと案内していただきました。 神明社は福生十景にも選ばれる梅の名所です。

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「しだれ梅!?めずらしい!」皆さんから歓声があがりました。

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10分間の撮影タイムに、皆さんカメラやスマホで撮影。

加美上水公園

南に下って玉川上水に出ます。玉川上水沿いに西に少し歩くと、南側に加美上水公園があります。この公園の南側を下ったあたりが玉川上水旧堀跡です。玉川上水掘削後、多摩川からの出水で福生の一部で上水の土手が崩壊した為、付け替え工事が行われと説明板に書かれていました。また、この公園は日本野鳥の会創設者ゆかりの地だそうです。

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このあたりが玉川上水旧堀跡だそうです。

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公園には小高い丘があり、そこから富士山が見えることもあるそうで、「富士山が見えたら鐘を1回幸せをねがって」と書かれています。

長徳寺

玉川上水を来た道を少し戻って行くと立派なお寺が見えてきます。田村酒造と道を挟んで建っているのが長徳寺、本堂の中に通していただき、特別公開の「釈迦涅槃図」を鑑賞しました。釈迦涅槃図はお釈迦さまの入滅の様子が描かれたものです。鑑賞後、裏庭を拝見させていただきました。ここは入場自由です。池には鯉が泳ぎ、四季の花を楽しめ、休憩する椅子まで用意されています。

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特別公開の「釈迦涅槃図」は2月15日のみに公開されるものですが、お寺のご厚意で鑑賞することができました。

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裏庭の「福壽庭園」、フクジュソウ、ウメ、ボケなどが咲いていました。

田村酒造場

田村酒造場の創業文政5年(1822年)。敷地内の何カ所かを試掘し、酒造りに好適な中硬水の秩父奥多摩伏流水をようやく掘り当てました。よきいずみということで嘉泉(かせん)と名付けられました。また敷地内には大きなけやきの木が4本、以前に樹医にみてもらったところ「樹齢1000年は越えている」と言われたそうです。敷地の東側に、玉川上水からの取水口があります。この水を利用して水車を回し精米を行っていました。本蔵、中蔵、雑蔵、旧水車小屋、上水石垣は国の登録有形文化財に登録されています。
続いて本蔵の中でお酒造りの行程を説明していただきました。田村酒造場で使われているお米は「山田錦」、酒米は食米よりもおおきく、吟醸、大吟醸など削る割合を変えて精米してます。お酒造りは温度管理が大変で、以前は1時間おきに温度を計って管理しました。今ではコンピューター制御で温度の変化に応じて瞬時に対応できます。
蔵の見学が終わって、いよいよお楽しみの試飲です。参加者の皆さんから歓声が、今回は4種類の試飲を、井戸のお水も飲ませていただきました。ほろ酔い気分で話も弾み、賑やかになりました。

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文政5年創業 嘉泉蔵元の看板が
 

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まず説明して頂いたのが井戸、本蔵の東側にあります。

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本蔵の煙突、8角形の煙突はなかなかないそうです。今は使用されていません。田村酒造のシンボルのひとつです。

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本蔵の内部、創業当時のもの釘は使われていません。神棚には京都松尾大社のお札が、お酒の神様ととして有名なのは松尾大社、奈良の三輪大社、京都の梅宮大社。

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お待ち兼ねの試飲。真ん中のやかんに井戸の水が入っています。

 

JR福生駅

お酒も入って上機嫌で帰路につきます。しばらく歩くと福生駅に、IHIでいただいたお土産や、田村酒造場で購入したお酒を受け取って解散です。

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JR福生駅西口に到着。荷物を受け取って解散です。

参加者の皆さんお疲れさまでした。今回も興味深いお話が聞けた楽しい町あるきでした。案内をして頂いたナビゲーターの皆さん、関係者の皆さんありがとうございました。