イベントレポート

ロバハウス
すてきな音が心を開く

  • ジャンル 音楽・アート
'[画像]ロバハウス' まだ知らない方がいたら、
ロバの音楽座の扉を開けてみてほしい。
時間の概念が吹き飛んで、
時代の枠をはずしてくれる。
「ガランピーポロンは魔法の言葉」。
聴けば、自然に楽しくなって、
自分の齢も忘れてしまう。

玉川上水のせせらぎに誘われて
遊歩道を東に行くと、
ポッと現れるふしぎな建物。
ひさしのような屋根に花が咲き、
窓をのぞけば楽器が見える。
入り口には小さく
「Roba house」の文字。
ここがロバの音楽座、
カテリーナ古楽合奏団の稽古場だ。

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'' 月に一度はライブコンサートが開かれる。
1973年、カテリーナ古楽合奏団が結成され、
中世・ルネサンスの音楽を演奏する中で
出会った「ロバの詩」。
「下手な歌声、夜空に響き、全ての人を
優しく包む、You are ロバさん」の歌詞に、
千年前のロバ君からのメッセージを感じとった。
 
「音楽はテクニックばかりではないよ」
「もっとゆっくり」「心に豊かな森を」
というメッセージ。
そこでできたのが「ロバの音楽座」で
1982年のこと。

2004年からは、NHK教育「パンツぱんくろう」「からだであそぼ」の音楽を担当し、「ゲド戦記」の音楽にも参加した。

2007年10月27日、28日には青山円形劇場で「ロバ祭」が開催され、詩人の谷川俊太郎から新しい「ロバのうた」も贈られた。

 

1996年、映画「絵の中のぼくの村」(原作・田島征三 監督・東陽一)が第46回ベルリン映画祭銀熊賞を受賞した。

主人公の母を演じたのは女優・原田美枝子。音楽はカテリーナ古楽合奏団。共演がきっかけで、2008年11月16日、ロバハウスライブ「原田美枝子朗読の会」が開かれた。大人のためのゆったりとした時間。リュートの音が中世ヨーロッパへと誘ってくれる。

 

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'' バグパイプやクルムホルン、リュートもサズもリコーダーも、足踏みオルガンや太鼓など、どの楽器からも優しく温かい音色が流れてくる。
確かな技術に支えられた心の音は、どんな人の心も開く。
立川のひとつの誇り、ロバハウス。