『ギリシャ料理 シュポール』　店主に伺ったお話

｢こうした地域でしているので、
“おかえり” “帰ってきたよ”
そんな雰囲気のお店があっても
いいのかな｣って。

羽衣町にあるギリシャ料理の
『シュポール』は、平成19年7月
西国立駅の近くにオープン。
平成23年に現在の場所へ移転、
お祝い事や記念日など
ご家族が集う場として、重宝されてきました。

若い時からお寿司やイタリアンなど
様々な料理に携わってきた、
オーナーシェフの中村真輝(まさき)さん。

｢おいしいギリシャ料理を
食べられるお店がない｣。
ギリシャ人の知人の言葉がきっかけで、
本格的に学び始めたそうです。

｢“ムサカ”や“パスティチョ”など、
あまり馴染みのない名前の料理もたくさん。
でもルーツを辿れば、
“ムサカ”はラザニアだったり、
イタリアンの原型となるものが
ギリシャ料理にはあるんですよ」。

弘子さん自身も最初は、
どんな料理だろうと思っていたとか。
「とても素朴でおいしい。
皆さん、イタリアンに慣れていらっしゃるので
抵抗なく召し上がって頂けます。｣

そして何より惹かれるのが、
ギリシャの “食べる習慣”と言います。
「家族揃って食事を囲むスタイルが、
とにかくステキ。
お腹を満たすためだけでなく、
ワイン片手に、会話を楽しみに
レストランへ行く。
ギリシャを真似て、
少しでもそんな雰囲気の空間を
作り出せたらと思います」。

ことに、お子さま連れのママ友の会が
多く開かれる『シュポール』。
３人の子を持つ母として、
“食育”という観点からも
外食に対する認識を印象付けたい
と言う弘子さん。
「遊びに行く所」から、
「おいしいものを食べて満足しに
行くレストラン｣へ。
そのための場づくりにも余念がありません。

「うちの店は３世代で来て下さることが
多いので、ギリシャ料理だけだと
対応しきれないことがあるんです」。

和食寄りの食べやすいものだと、
おじいちゃんおばあちゃんが喜ぶ。
“The ギリシャ料理”は若いご夫婦が。
ピザ・パスタがあると子供たちが喜ぶ。

「お店のコンセプトに沿った上で、
行ったらわかってくれる、
そんな融通のきくお店でありたい」と。

「ギリシャのオリーブオイル、
これがまたおいしい！
健康にもいいですしね。」
たとえば、醤油ベースのサラダなどにも、
ギリシャのオリーブオイルを
たっぷり使うことで、
ギリシャ風創作料理に。
自家製玉ねぎドレッシングの味も
左右する、重要な存在だそうです。

シェフは料理に専念、
弘子さんは接客とお店については、
「完全に分業」という中村夫妻。

「料理の内容は一切お任せですが、
季節に合う新メニューを提案して欲しいとか、
前菜をもう少し増やすのはどう？
とかは言います。
シェフにとって？
ナマイキな相棒でしょう(笑)」

茶目っ気たっぷりに言った後、ハッキリと。
「自信がないと、お客様に
いいご提案が出来ません。
でも“シェフの料理は、
何を食べてもおいしい”って
心から言えるんです。
お口に合いました？って聞きに行くのが
コワくない。おいしかったって
言って頂くと、よし！って」。

『シュポール』では、年に一度、
飲食を通してギリシャの文化に触れられる
イベントも開催しています。
｢イースターの時期なら
羊を一匹焼いたり、たまごのゲームで
遊んでみたり」。
ギリシャ大使が、パーティに見えることも
あるそうです。
2019年３月には“アポクリエス”という
ダンスをするカーニバルなど、
飽きのこないひと時を演出する企画も。

楽しいからこそできること。
100％、お店にエネルギーを注ぐ姿に、
家族一体でつくり上げていく喜びが
あふれています。

（写真提供 : シュポール）

[個室について]

シュポールのコンセプトは、
ギリシャのホームパーティ。
カジュアルコースをはじめとする、
様々なコース料理があります。
カジュアルコース (2,500円)
季節のサラダ・前菜3種盛り・自家製PIZZA・
シェフのお任せパスタ・肉料理・パン
飲み放題プランは別途、お一人様 2500円(2h)。
コースは、どうぞ事前の予約を。

尚、ランチ・ディナー問わず利用できる
個室は、予約制ではありません。
お出かけ前に、お電話でお尋ねください。