箱根駅伝第92回 箱根駅伝予選会出場校 in 多摩
- ジャンル 箱根駅伝
中央大学 陸上競技部
【 箱根駅伝 戦歴 】
箱根駅伝最多出場校。
最新出場は2015年の第91回(19位)、
第90回予選会は(12位)、第91回予選会は(7位)。
箱根駅伝6連覇、史上最多14回の総合優勝記録、
28年連続シード権獲得の実績をもつ。
陸上競技部 監督 浦田 春生氏 (1962年 熊本県出身)
【 プロフィール 】
1980~1984年 中央大学経済学部国際経済学科
(箱根駅伝には、2年時と3年時の2度出場)
1985年 本田技研工業入社
1988年・1989年 日本選手権5000m・10000mに出場、2年連続優勝。
1991年 東京世界陸上 10000m出場
1992年 バルセロナ五輪10000m出場
1995年 東京シティハーフマラソン3位(アジア最高記録・日本最高記録)
2007年 中央大学臨時コーチに就任
2008年 駅伝監督に就任、チーム指導年数8年目
帝京大学スポーツ医科学センター専任講師。
駅伝競技部チーム指導年数10年目。
浦田監督インタビューへ
人を成長へと促すもの、
それは厳しいところの底の奥に隠れている。
変われ変われって言われるんです。
もっと厳しくっていうか、昔ながらの大先輩はそういう時代に
育っていますので。我々が指導しているのを見ていると、
すごく物足りなく思われるのかもしれません。
優勝するようなチームに比べれば
それまでの取り組みとか、うちのチームに足りないものは
たくさんあるんです。
でも昨年の4年生のやりきった姿、一体感というのは
我々にとってもすごく新鮮で、
やってきて良かったってところもありました。
競技部の中にいますので、成績は常に問わなきゃいけない。
その一方で勝ち負けだけではなく、
人間的な成長があってこそ、結果が付いてくるとも思っています。
良い結果を残したとしても、やはり人としての成長いかんで
その後に活きるものも違ってくるのかなと。
モチベーションを高めるという言葉一つとっても
本人の目標や目的をしっかり定めた中で、高めることが大事だと思います。
心の部分も含めて人が成長するってことは、
もっと厳しいところの底の奥に隠れているものだと思いますので。
力のかけかた、フォーム、技術的な要素などもあると思うんですけど、
前向きに何でもやっていける選手の方が色々と考えますね。
そういうところで、最終的には差が出てくる気がします。
学生の秘めた力というか、
「この子がここまでがんばったか、ここまで来たか」
というような実業団にはない発見もあったりします。
色々な状況で叶わないこともあるんですけど、1人でも多く、
できれば全員の選手にそういう体験をさせてあげたい。
毎年メンバーが変わっていくので、マニュアルみたいなのはありません。
その時に出会う人、部員たちがどのように関わって
どういう成長をしていくのか。
最終的に、良いチームになっていければ良いのかなと思っています。
予選会に向けて
良くないながらもしっかりと練習が出来た選手は、
ここにきて状態も上がってきている。
あとはコンディショニングと気持ちのところで、
戦う形を作っていければと思っています。
コーチ 板山 学氏 (岩手県出身))
苦しみも、悲しみも、喜びも。
全部、学生たちと一緒に共有したい。
今年の箱根の以降、特に変えたことはなくて、
練習内容も昨年と同じことをさせています。
最後にあのような結果になりましたけど、
ある程度戦える手応えは掴んでいたので。
直接、伝えることもありますけど、
なるべく自分たちで解決できるよう促したり、役割を与えたり。
結構、浸透してきたかなって思いますね。
自主的にするのとやらされてするのとでは、
結果に対する満足度も違いますので。
自分たちで作っていく中での楽しさや苦しさを
自ら経験して感じてほしい。
芸術とかと一緒ですよね。
練習面は監督やコーチが作りますけど、
チームの雰囲気というものはやはり4年生が作るもの。
特に1、2年生は自主的に練習もこなしますし、
早くなるためならって、楽しそうにやっている。
それが理想とするチームかなって思います。
夢を持ってない指導者が、人に夢は語れないなぁって。
また走り始めたんですよ。夏合宿から練習も再開して。
練習が終わった後、「いや、今日キツかったな」
「自分は現役終わって年齢もいってるけど、これぐらいまで走れた」とか。
苦しみを共有しながら、一緒に話したいなと思って。
あくまで本戦で戦う準備をしている中での、
俺は予選を走るんだって自覚が芽生えてる感じがあるので、
心配はしていないです。
あとはメンタルだったり、体調だったり、細かい所を合わせていければ。
コーチ 森 勇基氏(岐阜県出身)
選手たちを少しでも強くしたい。
それも弱い選手を強くすることに、
僕自身のモチベーションは上がる。
昨年まで、選手たちと一緒に寮で生活していたんですけど、
今年、僕が寮を出たことで、選手と接する時間が減りました。
そこには「自立」という狙いもあって。
こちらから話しかけていくのではなく、選手たちの方から
足を運んで聞きにきてくれる、その自主性というか、
意識は全く違うんじゃないかなって思います。
不在の時にどのように行動させるのか。
たとえば「内容は任せるけど、ここまでは持っていってほしい」
というふうに、アプローチを変えたところもあります。
チームを一括りにしないで、一人ひとりへのアドバイス、
また個人の話も聞きながら、今年一年、やってきました。
選手たちもこういう弱いチームだからこそ
自分たちの力で強くしようと、
モチベーションにかえていって欲しいですね。
今年はどちらかと言えば個人競技としての見方、
自分はこうしたいって気持ちが強い選手が多いのかな。
自分のことを集中し、一人ひとりがつけた力で
予選を通過しようという感じです。
予選会はメンバーの総合タイムで決まるわけですけど、
実力が出せれば、そんなに苦しい大会ではないと思います。
あとは僕ら指導者が、選手たちの臨む箱根に向けて、
しっかり力が出せるよう、サポートしていきます。
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