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箱根駅伝【中央大学】 第92回 箱根駅伝本戦出場校 in 多摩

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中央大学 陸上競技部

【 箱根駅伝 戦歴 】

箱根駅伝最多出場校。
最新出場は2015年の第91回(19位)、
第90回予選会(12位)、第91回予選会(7位)。
第92回予選会(8位)。
箱根駅伝6連覇、史上最多14回の総合優勝記録、
28年連続シード権獲得の実績をもつ。

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陸上競技部 監督 浦田春生氏 (熊本県出身)

監督にとって「箱根駅伝」とは?

「スタート」

到底ムリな話なんですけど。
小さい時からオリンピックの映像や昔の記録などを観て、
“オリンピックに出てみたい”という思いを自分の中で持っていました。
でもハードルはすごく高いってわかっていて。
当時はどういう気持ちでそう思っていたのか……
夢みたいなものかも知れませんけど。
 

箱根駅伝は、生きてきた中での一つの目標。
距離が長くて、大変な大学の駅伝という認識がありました。
全国制覇しようという高校の陸上チームを経て、
箱根を走ってみたいという気持ちもそのうち生まれてきて。
実際、大学に入って、色んな苦労をしながら箱根駅伝を経験し、
卒業したということでは、自分にとって一つのスタートであり、
そこが起点となって、その後があったかなという気がします。

我々としては、通常の学業や学校での経験プラス、
競技を通じた成長の過程もあると思います。
人間性や将来に向けて競技をする粘り強さ、
4年間にそうしたものを身につけて社会に旅立っていく。
今後、競技を続ける選手もいますし、就職をしていく人もいます。
それぞれの分野に枝分かれしていく、ある意味、人生のスタート。
ここで培ったものが、卒業後、より多く自分のものにしていけると
いいのかなと思います。

この3年間は、結果的に苦労の連続のようになってますけど、
たぶんずっと苦しむんでしょうね(苦笑)
いつの年代にも、同じようなことがあるのかなって思います。
ただ選手たち、学生たちは一年一年が勝負というところもありますので。
全選手が適うことではないのも、もちろんわかっているんですけど、
一人ひとりにとって、もっと結果に結びつくような努力の仕方とか。
我々、指導者がもう少し勉強して、スムーズにそういうことが
出来る方向に持っていってあげなきゃいけないと思います。

指導方針の核となる部分を変えた方がいいのかなという考えも
あるんですけど、やはりそこは変えずに。
我々がやろうとしていることを、選手たちにしっかり理解させながら共有をする。
選手もまた自分自身で考えて、自らを律しながら自立を図っていければと。
この大学時代が、いいスタートになればいいなと思っています。

他の浦田監督インタビュー記事

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長距離専任コーチ 板山 学氏 (岩手県出身)

コーチにとって「箱根駅伝」とは?

「通過点」

大学に入ってきたときは夢の舞台。
1年の時はメンバーに入れず、2年はメンバーに入ったけど走れなかった。
その時点で箱根で走ることはもう夢ではなく、
明確な目標になっていました。
メンバーに入る、入れないという所にいては入れないから、
“3年の時は1区、4年では2区を走ろう” そう決めて。
そこに集中して練習をして目標を実現してきました。
さらに実業団に行って、マラソンもやりたいという目標も出てきて。
4年の時には既に通過点になっていましたね。

選手たちに言うんです、別に箱根駅伝だけを目指す必要ないって。
5000m走りたけりゃ走ればいいし、マラソンやりたけりゃやればいい。
箱根に出られなかったら、その選手に価値がないってことではないですし。
出られなければ、出られないなりの価値があると僕は思っています。

同級生を見ても、一回も箱根に出られなかった選手の方が
後々、大成していることが多いですね。
挫折を乗り越えて、自分の失敗をふり返られる人は強い。
大きくは心の部分なので教えるのは難しいですけど、
這い上がり方、みたいなものを伝えたいですね。

結局は自分を信じて練習できるかどうか。
試合では持てる力を全力を発揮する、それだけです。
そこには喜びや悲しみもなく、達成感くらい。
僕の子供たちも選手同様、たくましく生きていける強い子に、
サバイバーに育てたいなって思っています。
 

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長距離専任コーチ 森 勇基氏 (岐阜県出身)

コーチにとって「箱根駅伝」とは?

「お祭り」

近付いてくるとソワソワしたり、
人が大勢関わる盛り上がりもありますし。
1年間そこに向けてやっていくという意味でも、
お祭りみたいなものかな。
10年前、僕らの頃より、今の子たちの方が箱根に対して
大きな印象を持っている気がします。

今回のエントリー、16人に入ったうちのチームに関して言うと、
入らなかった選手に高校時代、実績を持った子が沢山いて。
一方、16人の中には特別早くもなかった子が入っていたり、
そんな現象が実際、起こっています。
大学に入って伸びたという反面、もっと伸びてほしい子が伸びていない。
16人という限定されたその枠組みに入りたいという思いが、やはり先に立ってしまう。
本来自分が力をつけて強くなっていくというところが、
後回しになっているなと感じます。

予選会以降、僕は下の選手たちを見ているんですけど、
ここに行くためにはこういう練習をと、
出来るだけ具体的に言うように心がけています。
そして到達したとしても、また次があるんだよって。

また、コミュニケーションを図っている中の
どこかの段階で強く言われるのと、
たまに会って言われることがグサッと刺さってしまうのと、
感じ方は違いますよね。
かつての自分の経験も活かしながら、ケアしていけたらと。

ますます自分自身の指導力が問われていると感じます。
そういう意味でも、一番弱い選手を一番強くしたい。
僕自身も、この環境の中で力をつけていきたいと思っています。
 

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主将 藤井寛之選手 (静岡県出身)

箱根駅伝本戦に向かう、今の思い。


シードをとり続けてきた強い中央大学。
それが、自分たちの入った年から途中棄権という形で、
3年連続落としてしまった。
僕らは最後の学年の集大成としてしっかりシードをとって、
3年生以下に何かしら、次に繋がるものを
残してあげたいと思っています。

 

ここは自由ってわけじゃないですけど、
個々の調子などを尊重して、練習のペースを立てられるところはあります。
もう少し練習し過ぎると故障してしまうというところでも、
周りに相談しながらやれましたし。
結構みんな故障も少なく、うまくできていると思います。

正直、キャプテンとか向いてないなって、
初めはそんなにチームのことを考えられなかったんですけど、
もう少し自分が変わらないといけないと。
競技の結果としては、なかなか見せられなかったんですけど、
それでも故障をしている時とか、休みの日などに
僕がしていたことを下級生が見て、先輩がやるなら
自分達も強くなるためにやらなきゃなって。
少しでも、見せられていたんじゃないかなと思います。

この1年、自分の分まで副キャプテンやマネージャー、
監督、コーチが他の選手たちに声をかけてくれて、
すごく助けられたなというのが自分の中ではあります。

本戦は、ほとんどが上級生になってくると思うんですけど、
下級生も個人の目標をしっかり立てている。
気持ちをひとつに、全員で戦うというモチベーションを
継続できていると思います。

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主務 北元 雄さん(兵庫県出身)

箱根駅伝本戦に向けて、意識して取り組んでいること。


選手たちを100%信頼していますが、
心も体も100%の状態で正月を迎えられるようにしたい。
そのために自分も含め、
周りがほころびを作らないようにしたいと思っています。
また、外の雑音とかを出来るだけ消せるようにしたいなと。
沢山の方が激励の意味も込めて、色々言って下さるんですけど、
全てを飲み込んじゃうと、たぶん無理だろうなって。
それほど強くないので。

その点でもやはり、浦田監督はすごい。
思いはいっぱい持っていらっしゃると思うんですけど
良くも悪くも何も言わないというか。
何事にも動じないところを特に尊敬しています。

板山コーチ、森コーチもそれぞれ違う観点から、チームにアプローチして下さって
このお二人じゃできないなって。
僕の至らない点を全部、お三方にカバーして頂いている感じですね。

僕自身はやればやるほど、力不足を感じていて(苦笑)
チームに対してもっとこういう風に関わっていけたら良いのにとか
色々思う時に、自分の配慮のなさなどを感じることもあって。
また他の人がそれを上手くやっているのを見ると、
なんて俺は力がないんだろうって。
予選会にしてもマネージャーがうまくやっていれば、
もっと上位で通過できたかもしれない。

本戦では喜ぶんだったら5番以上。
「5番よりも良い成績を残した時に喜ぼうよ。
中大はそういう大学なんだよ」っていうのを示して終わりたいなって。
僕自身はそういう気持ちがありますね。

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前回5区を走った小谷政宏選手(4年)

 

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松原啓介選手(4年)

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相馬一生選手(3年)

 

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渥美良明選手(3年)
 

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予選会は日本人トップの4位。
1年徳永照選手(4年)

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予選会15位でフィニッシュした町澤大雅選手(3年)。
ハチマキがトレードマーク !

 

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主将 藤井寛之選手(右)と主務 北元雄さん(左)
 

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鈴木修平選手(3年・右)
 

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浦田監督と板山コーチ

 

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右から、市田拓海選手(3年)・小谷政宏選手(4年)・
蛭田雄大選手(2年)・相馬一生(3年)

 

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谷 星輝選手(3年)
 

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1年生選手