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桜まだかな 詩歌の道根川緑道

  • ジャンル 立川の自然 お知らせ
まだちょっと早い。でも、もうすっかり蕾が膨らんで、来週は見ごろになりますね。
ここは立川市の南側、多摩川に注ぎ込む根川です。昔はもっともっと水量が多くて、上流ではボート場や釣り堀があり、子どもたちのいい泳ぎ場だったとか。



今は根川が残堀川になり、立川通りを走る日野橋の袂から国立方面に向かう東側だけが根川です。

さて、この根川沿いの道を立川通りより西に進むと、いいお散歩コースがあります。今はハクモクレンの白い花や、トサミズキの黄色い花がとても可憐。ウグイスの声が響くいい緑道です。





カワセミを待つ写真愛好家の皆さんがずらっとカメラを並べています。その横に石碑がひとつ。

「茜雲 あえかに残り 亡母の背の 温みなつかし 武蔵野暮るる」
池田澄子さんの短歌です。立川にはこうした句や歌を記した石碑が散歩道の傍らに立っています。「詩歌の道」と言います。



立川にゆかりある人たちの句や歌を集めて、根川緑道を中心に、立川市歴史民俗資料館から根川貝殻坂橋までのコースに配置されています。



中村草田男、若山牧水、水原秋櫻子など教科書で見た作者の名前もあります。
池田澄子さんの句碑を西に歩くと、また次の句碑。



「多摩川の あさき流れに石なげて あそべば濡るる わが袂かな」
若山牧水の句です。



立川は文化の街だと改めてわかる散歩コースです。

by JK