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「石田倉庫壁画プロジェクト2021.3」完成!! お披露目されました!!

  • エリア 富士見町
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東京都立川市富士見町には、世界が認めた葉画家・群馬直美さんや陶芸、現代美術、金属造形など、さまざまな分野で活躍されている作家、20数名のアトリエが軒を連ねる場所があります。
その名は、石田倉庫アトリエ。
立川市富士見町で、代々つづく家業を受け継ぐ、石田高章さんが管理する倉庫群です。
コロナから2年。毎年恒例としていた「石田倉庫アトリエ展」も中止を余儀なくされ、活気を取り戻すことなく過ぎていく時間の中に、みんなで立ち上がっていく時! と、今回の壁画プロジェクトを企画した石田高章さん。
「コロナに負けない画を、倉庫の壁に描いてよ」― ― 石田高章さんの呼びかけに、手を挙げた作家は5名!!
結成式に振る舞われた石田さん手作りのおむすびは、あたたかくて優しくて、石田さんの人柄そのままの味わい。そのぬくもりにあやかって、チーム名は “おむすび”となったようです。
 
チームおむすびのメンバーは、壁画作品順、左から右へ
・茂井健司さん(現代美術家)
槇島 藍さん(油彩画家)
群馬直美さん(葉画家)
・宮坂省吾さん(美術作家)
・星野裕介さん(ペインター)

それぞれの作品で、多くの方を魅了する気鋭のアーティスト5名です!!

茂井健司さん(現代美術家)

この時に、この場所にあるもの。
この場所にしかいないものすべてが必然だと思うんです!!
きっとこの時代に生きていたことが、やがて訪れるニューノーマルな時代の基盤になる。だからこそ、ここ(石田倉庫アトリエ)から、未来に繋がっていく!! そんなイメージで描いてみました。

穏やかな表情から発せられる思いは、うらはらに熱い!! 茂井健司さん(現代美術家)が壁画に描いたのは、壁面のその場所に残る、凹凸や何かが存在した跡を活かし、色をのせ、装飾した、まさしく、ここにしかない作品!! コロナの蔓延がおさまらない時代に、ここに生きた証ともいえる壁画となりました。
実際にここに来て、自らの手で触れ、今を生きる証を体感できる作品となりました。

槇島 藍さん(油彩画家)

最初は華やかなクジャクを描いて、はい。終わり~!! ってしようかと思ったのですが、それぞれの作家さんの壁画に込める思いを知って、内容をあらためました。と話してくれたのは、主宰する絵画教室に通う生徒さんを見送り、急いでかけつけてくれた槇島 藍さん(油彩画家)。

青い鳥がナンテン(難を天に)を運ぶ姿。その青い鳥の周りを、隣り合う色が補い合う色相環の輪。その色相環の輪に描かれているのは、リンゴやカスミソウなど、その花言葉に幸運や繁栄など、先を明るくするような意味合いがあるもので溢れています。

群馬直美さん(葉画家)

私にとって、絵を描くことは禊(みそぎ)みたいなものなんです。
そして、このコロナ禍の中で、みんなそれぞれが、それぞれの立場で、見返り、考え、これからのためにどのように行動していくのか…。未来にいろんな意味を込めて、この禊(みそぎ)という文字を描きました! 

文字をカタチどるそれぞれのパーツは、人や水、葉っぱなどが関わり合い、補い合って、一つを作り上げている。そこに、疫病退散の象徴とされる妖怪。アマビエの姿も描かれました。そこには、人知を超えて一体感の中でこのコロナを越えていこうと願う世界があらわされているようです。

禊の文字の右側に、雨水が滴り落ちる場所がありました。
滝行です! と自らを禊の行に晒す 葉画家・群馬直美さん です。

宮坂省吾さん(美術作家)

大きく丸い円は、太陽とも地球とも感じさせる象徴。その前には、富士見町の名の由来ともいわれる富士山が描かれる。上空には、かつての立川を想起させる飛行機が大空に向かって上昇する。水面には船が浮かび。富士山の裾野には、石田倉庫アトリエが描かれました。
コロナ禍に負けず、ここ立川から、石田倉庫アトリエから、上昇して行こう!そんな気持ちを感じます。

宮坂省吾さん(美術作家)は、染色を主として、樹脂などの組み合わせで表現する作家さん。浸透やにじみのような、素材が融合した時に醸し出す表情を、石田倉庫の壁に表現されています。
宮坂省吾さん(美術作家)
北欧と日本のコンテンポラリーアート展』が開催中です。
 

星野裕介さん(ペインター)

今回初めてスプレーで描きあげた壁画は、これまで当たり前のように過ごした、日常的な夜の街並みがテーマ。人で賑わうこの風景を見て、またこの生活を取り戻していこうと願う象徴になれば嬉しいです。

星野裕介さん(ペインター)は、2メートル四方の壁面に、賑わう街並みを表現するため、型紙をいく層にも切り抜いて、重ね合わせてはスプレーで色をのせてを繰り返し、時間のかかる工程を経て完成させた作品です。
立川で商うお店の方も、立川のお店を利用する方も、このコロナを越えたとき、隆盛だったこの時を忘れぬ道しるべ。
ときどき激しく降る雨の中、壁画をひと目観たいと訪れる方々とともに、コロナの終息を願います。
by ノックアウト♪
名称 「石田倉庫壁画プロジェクト2021.3」完成!! お披露目されました!!
所在地 立川市富士見町2-32-27
アクセス 【電車・モノレール】
JR中央線「立川駅」北口から昭和記念公園通りを。多摩都市モノレール「立川北駅」から緑川通りを西方向へ。徒歩で約15分。
JR青梅線「西立川駅」南口から東方向へ。徒歩で約15分。

【バス】
JR「立川駅」北口バス乗り場(10番・11番発:立80、81、82系統)で「富士見町」バス停下車。