立川ごよみ2022 雨水 初侯 ～土脈潤い起こる（どみゃくうるおいおこる）～

早春のあたたかな雨が降り注ぎ、大地がうるおい目覚める頃！という季節です。
その昔、雨水の初候という季節は、～獺（カワウソ）魚（ウオ）を祭（マツ）る～といわれ、カワウソが捕らえた魚を食べもせず岸に並べて、まるでお供え物のように見えたことから、そのような季節名が付いたのだとか…。

そういえば、カワウソではありませんが、雨水（うすい）を迎えたこの日、水辺には野鳥の姿を多く見かけました。
野鳥たちは、枝の上から、また水面を泳ぎながら…。水中に目をこらしたり、潜ったりして、餌となる魚などを探しているようでした。

カワウソとは言いませんが、野生の習性が活発になるのも、雨水（うすい）ならではのことなのかもしれません。

矢川緑地保全地域
立川市羽衣町「みのわ通り」の東側、立川段丘から湧きだす水を水源に、手つかずの自然環境で生きる動植物の観察ができる貴重な場所です。

湿地帯の湧水は抜かれて、湿地の底があらわに…。
木道に沿って、白線が引かれていました。
湧水を引き込むための水の道を作るようです。

金比羅山
立川市砂川町「見影橋保育園」の東、玉川上水沿いに小高く積み盛りあげられた人工的な山と云われるおよそ16メートルほどの山です。「金比羅神社」「富士浅間神社」「秋葉神社」が祀られています。

金比羅山のふもとには、ウメやサクラ、モモなど、
春から夏に花を咲かせる果樹があります。
立春には、紅梅が花を咲かせていました。

富士見緑地
立川市富士見町「旧奥多摩街道」を昭島市方面へ。「東京都農林水産振興財団」の研究施設の西側にある緑地です。

富士見緑地も矢川緑地のように水の湧く場所として知られています。
このところ湧水の流れを見ることは少なくなっています。
初夏の、アジサイが咲くころに雨水をたくわえて、清らかな流れが甦ることを願います。

若葉緑地
立川市若葉町「立川通り」を小平市「小川橋」方向へ。玉川上水の南。「立川市清掃工場」に隣接する緑地です。

サツキやツツジが咲き染めるころ、若葉緑地はもっとも華やかな季節を迎えます！
ほど近い玉川上水緑道から若葉緑地へもアクセスが良く、人の集まる憩いスポットです。

by ノックアウト♪