街情報
ドーナツ池 の いざり蟹
- エリア 富士見町
- ジャンル 立川の自然
昔の子どもたちは、カエルをエサを紐の先に括り付けてザリガニ釣りをしていた
と訊いていますが、わたしの時分は、煮干や駄菓子屋で買った味つきの「スルメ
イカ」をエサとして使用していました。
小学校が終わるとランドセルを玄関に放り投げ、近所の田んぼや池にいそいそと
出かけて行ったものです。
棒の先にエサをぶら下げて水中に垂らします。暫くするとスルスルと紐が伸びて
いく。力加減が若干、難しい。あまり強く引いては離されてしまう。この「ザリ
ガニ」との綱引き、愉しかったなあ。
とは云うものの、子どもでも容易に吊り上げることが出来る上、お手軽で男の子
は勿論のこと、女の子でもやっていた遊びでした。
ザリガニの名は江戸時代の文献に「喇蛄」と記されており、異称として「イザリ
ガニ」などとも呼ばれていたようです。
その語源は「いざり蟹」の転訛とする説(「いざる」は「膝や尻を地につけたま
ま進む」こと)と云う説の他、砂礫(ジャリ)質に棲むことから「砂利蟹」であ
るとか、体内で生成される白色結石が「仏舎利」を連想して「舎利(シャリ)蟹」
と呼んだというような説まであります。
また、地方によっては「エビガニ」と呼ぶところもありますね。身近に生息して
いるため、「マッカチン」など、愛称で呼ばれることも。
「ザリガニ」と呼ばれてはいますが、その外見は「カニ」より寧ろ「エビ」に近
く、生物学的に云えば「ザリガニ」は「エビ」類に含まれるとのこと。
ちなみに「ザリガニ」に「サバ」を食べさせると体色が「赤」ではなく「青」く
なるらしいです。
それでは、ドーナツ池でお遭いしましょう。
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時雨記
所在地 | 立川市富士見緑地 |
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